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2023年5月6日
出雲国風土記百景(第35景)
【佐比売山 さひめやま】 【2015年5月21日撮影】 『風土記』に見える佐比売山は、現在の三瓶(さんべ)山(最高峰の男三瓶が標高1125.8m)である。この山はいわゆる国引き神話(56)と、飯石郡の山(776)にみえ、ともに「石見(国)と出雲(国)の堺」と表現されている。...
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2023年4月22日
出雲国風土記百景(第34景)
【神門郡の池】 出雲国風土記には多数の池が記載されている。どれも規模が大きく(多くが周り1里以上)、その造営には一定の労働力の投下があったとみられる。すでにいろいろな研究があるが、仁木聡氏などは、今日触れる神門郡の池をはじめとして王権の関与による大規模造営などを想定する。ま...
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2023年4月8日
出雲国風土記百景(第33景)
【立石原の立石】 みなさま、おひさしぶりです。 第32景の更新が1月21日だったので、それから2ヶ月以上経つ。この間は、本ブログでも紹介のあった、『出雲国風土記 校訂・注釈編』の編集の大詰めで。おかげさまでなんとか3月31日に刊行できました。...
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2023年1月21日
出雲国風土記百景(第32景)
【冥土さん】 【撮影2023年3月7日】 今回は出雲郡の黄泉の穴、通称冥土さんを紹介する。22年の1月に『出雲国風土記地図・写本編』の制作にあたり、GPSを持って現地を確認しに行った。やはりGPSは威力があって、それ以前に想定した場所と、斜面の向きが違っていた。...
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2023年1月7日
出雲国風土記百景(第31景)
【塔の石】 【2022年1月27日撮影】 皆様 新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 一昨年の12月に開始したこの連載も約1年でようやく30景。先は長い。 今回は雲南市木次町の木次駅構内廃寺の礎石を取り上げる。『風土記』では大原郡の909にみえる...
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2022年12月20日
出雲国風土記百景(第30景)
【観生院跡】 (2010年3月28日撮影) 前回紹介した安田関関山の北側、粕原にある寺院跡とされている場所である。伝承では、隠岐に配流される途中で後醍醐天皇がこの観生院の僧を賞したとされる。いわゆる後醍醐天皇伝承地である。残念ながら、現在は後ろにある木が枯死してしまって、も...
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2022年11月19日
出雲国風土記百景(第28景のつづき3)
【塩栯島 しおたてじま】 (2022年11月6日撮影) 10月下旬からぐっと朝晩の冷え込みがきつくなってきた。11月6日は霧の朝となったの で、早速朝酌に撮影に。大橋川にある塩楯島を撮影してきた。 この島は細川家本では「塩栯島」だが、現在は塩楯島で、こちらの表記で見たことの...
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2022年11月5日
出雲国風土記百景(第28景のつづき2)
意宇郡の島、2回で全部制覇と思っていたが、このところ土日も出張・勤務が続いておりそもそも写真が撮れない。申し訳ないが、今回は安来西部ということで。 地理院地図を用いた標高表示は下記の通り。 まずは中央の岩屋遺跡。安来市教育委員会によって、縄文海進期とみられ波食台が0.5m前...
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2022年10月22日
出雲国風土記百景(第28景の続き)
今回は前回の続きなので、百景とはいいがたく、28景のつづき、とした。 再度この辺りを回りながら、まあとりあえず島らしいものを紹介することとしたい。全体地図は下の通りで、意宇郡の東側の島に当たる。 ①粟島 現在は米子市彦島町だが、近世初頭の国絵図では島になっている。西側は今も...
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2022年10月8日
出雲国風土記百景(第28景)
【意宇郡の島2】 【八尋鼻から松島を望む。左奥の山が十神山 2010年4月3日撮影】 前回の続きで、意宇郡の海岸の記述をみてみると以下のとおりである(199~201)。 入海。①門江濵。〔伯耆与出雲二國/堺。自東行西。〕②粟嶋。〔有椎・松・多年木・/宇竹・真前等葛󠄀。〕③...
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2022年9月10日
出雲国風土記百景(第27景)
【羽嶋と意宇郡の島】 【2017年9月28日撮影】 平地に忽然とあらわれた独立丘で、古墳のようにも見えるが、現在の安来市飯島町の羽島神社のある丘である。飯島町、おもわず「いいじま」と読みたくなるが、よみは「はしま」で、この山に由来する。※なお、実際は隣に工場やタンクがあった...
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2022年8月27日
出雲国風土記百景(第26景)
【意宇の海】 【松江市東出雲町意東海岸 2022年8月撮影】 意宇の海は『風土記』には登場しないが、万葉集に見える。というか万葉集に見える出雲の地名はこれと焼島(たくしま)しかない。※焼島は出雲以外の可能性もある。 意宇(おう)の海の、河原(かはら)の千鳥(ちどり)、汝が鳴...
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2022年8月6日
出雲国風土記百景(第25景)
【野代の海中】 (2013年9月1日撮影) 今回は意宇郡202に見える野代海中(のしろのわたなか)を取り上げる。 写真はいわゆる嫁が島…まあベタな夕日写真で、正直ほかに撮りようはないのかとも思いますが挙げました。 完全な晴れている日は面白くなく、水平線が晴れていて、松江上空...
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2022年7月9日
出雲国風土記百景(第24景)
【鯉と鮒】 【2021年 2月21日 島根県川本町湯本にて撮影】 今回は『風土記』に鯉がいるのかというお話。写真は残念ながら適当なものがなく、石見の川本町で撮ったもの。また、錦鯉も古代にはいなかったと思うがそこはご容赦を、写真優先のブログなので。 ...
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2022年6月25日
出雲国風土記百景(第23景)
【飯梨川の河口】 【2020年 4月5日撮影】 写真は古墳のようにも見えるが、古墳ではなく、砂堆のようだ。撮影場所は下図のとおりで住吉と論田の集落の間に当たる。両集落は自然堤防上にあるので、かつてはその間にも砂堆があったものの、墓地を残して削平、水田とされたのが現状であろう...
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2022年5月28日
出雲国風土記百景(第21景)
【たこ(虫+居 虫+者)島】 【2021年9月撮影】 まずは写真から。 大根島(『風土記』のたこ島)の波入あたりの風景ではないかと思うが、昨年度はよく晴れた日が多く、家から近いこともあって、何度も写真撮影に訪れた。そのうちの一枚である。高い雲とマグリットの絵みたいな低い千切...
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2022年4月30日
出雲国風土記百景(第19景)
【正西道・山陰道跡】 【松江市玉湯町湯町の正西道跡 2013年ごろ撮影】 上の写真は松江市玉湯町湯町に残る、『風土記』の正西道(979~980)の痕跡である。この道路に沿って駅が設置されており、山陰道駅路であった。一段低くくぼんでいる場所が、当時の道路と考えられている。...
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2022年4月16日
出雲国風土記百景(第18景)
【島根郡の新造院】 今回は写真が今一つなので文章から。 『出雲国風土記』には寺院に相当する新造院の記載が各郡にあり、現存写本では意宇・楯縫・出雲・神門・大原の5郡に10の新造院と寺号を有する教昊寺がある。 これに加え、近年廣岡義隆氏が島根郡にも寺院記載があったのではないか、...
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