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2022年2月5日
出雲国風土記百景(第10景)
【佐太の国 】 (2021年8月24日撮影) 松江市上佐陀の水田で、奥に見える堤は、現在この地を灌漑する野間池である。 前回、『風土記』佐太河の後身となるのは講武川との説を紹介した。 講武川と運河の佐陀川の流路が異なるのは、現在の下佐陀町より上流である(下の航空写真)。...
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2022年1月29日
出雲国風土記百景(第9景)
【佐太水海の潮(みなと)】 (2015年10月16日撮影) 現在の佐陀川の宍道湖側の口に当たる。 松江から出雲大社に至る松江杵築往還の茶屋前橋が現在も木造で架橋されており、近世の様子をよく残す景勝地である。なお、茶屋前橋は松江藩主の利用する茶屋があったことに由来する。...
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2022年1月22日
出雲国風土記百景(第8景)
夜の佐太神社 秋鹿郡の神名火山(かんなびやま)は細川家本のテキストでは「郡家の東北九里卌歩、高さ卌丈周り四里」(391)となる。秋鹿郡の山は東からかかれるので、最初にかかれる神名火山は郡のもっとも東にあって、足日山(高さ170丈)よりだいぶん小さい山と認識されている(なお、...
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2022年1月15日
出雲国風土記百景(第7景)
雲の立ち上る朝日山 松江市玉湯町布志名(ふじな)から見た朝日山。出雲の国名にふさわしい雲の立ち上る姿を宍道湖の対岸から捉えた。 さて、この山は秋鹿郡域では最も標高の高い山(344m)で、よく目立つ。 『風土記』秋鹿郡には5つの山野の記載があり(391~399)、方位里程から...
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2022年1月8日
出雲国風土記百景(第6景)
第6景 来待川河口夕照(2016年ごろ撮影) 意宇(おう)郡の河川(山川195)にみえる「来待川」は現在の来待(きまち)川とみてよいだろう。 現在の河口付近の河道は直線的で、これは文政4年「出雲国十郡絵図」(島根県立図書館)まで遡る。...
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2022年1月1日
出雲国風土記百景(第5景)
第5景 神奈備野二態 新年あけましておめでとうございます。 謹んでお喜び申し上げます。 旧年中は2年ぶりに大会をひらくことができ、誠にありがとうございました。引き続き希望する誰もが研究ができる会となるよう努めますので、本年も変わらぬご愛顧のほどなにとぞよろしくお願い申し上げ...
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2021年12月25日
出雲国風土記百景(第4景)
第4景 独居鵠 第4景 独居鵠 (2021年9月19日 安来市 赤江町にて撮影) 山陰の冬の風物詩、ハクチョウ。島根県の鳥でもある(余談だが、かつてはオオハクチョウで2000年からハクチョウに変更されている)。 写真は9月19日撮影で、まだハクチョウの飛来前である。???だ...
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2021年12月18日
出雲国風土記百景(第3景)
第3景 西比田の夕 第3景 西比田の夕(2013年7月23日撮影) 夕暮れの安来市広瀬町西比田。近世の安来阿井往還の宿場町的景観が残る(撮影時点)。 『出雲国風土記』の地理について検討した人はよくご存じと思うが、この地域は飯梨川の最上流域にあたり、近世以降は能義郡だが『風土...
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2021年12月11日
出雲国風土記百景(第2景)
初夏の客の森 初夏の客の森(2017年6月8日撮影) 松江市東出雲町の客の森。『出雲国風土記』意宇郡の意宇社(おうのもり)の推定地の一つである。 近世の地誌である『雲陽誌』意宇郡竹矢に「客明神 民家の南八町去りて田中に松を神木と称す」とみえるもの(なお、『雲陽誌』は風土記掲...
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