第5景 神奈備野二態
新年あけましておめでとうございます。
謹んでお喜び申し上げます。
旧年中は2年ぶりに大会をひらくことができ、誠にありがとうございました。引き続き希望する誰もが研究ができる会となるよう努めますので、本年も変わらぬご愛顧のほどなにとぞよろしくお願い申し上げます。
代表 平石充
元旦ということで朝日の写真を、と思ってみたが典型的な日の出写真はなく、カンナビ山の写真を選ばせていただいた。
(2016年12月3日撮影)
出雲や山陰地方に特徴的に分布するとされる神奈備山(野)
そのもっとも中心的な存在がこの意宇郡の神奈備野である。
この山は東西南北が他の山に連続しない独立丘で、特に宍道湖北岸からは、二等辺三角形のいわゆるカンナビ型にえる山である。
(写真は松江市朝日ヶ丘付近から撮影したもの)
(2013年6月25日撮影)
こちらは、松江市大庭町北原の馬橋川沿いから撮影したもの。
出雲最大の後期古墳がある山代古墳群のある水系の上流部で、この谷は広く深く、西は忌部町との境が分水嶺となっており、ここがこの古墳群を造営した集団の直接の基盤であろう。
現在、国道432号線バイパスによって景観が大きく様変わりしており、このような景色がいつまで見られるかわからない。「写真に資料的価値はありません」といえなくなる日が来るのかもしれない。
※毎週土曜日に更新中。
・写真は加工されており、資料的価値ありません。写真としてお楽しみください。
・解説は撮影者によるもので、出雲古代史研究会の公式見解ではありません。
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