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出雲国風土記百景(第11景)

更新日:2022年2月14日

【秋鹿郡の海岸】

(2021年8月29日撮影)


 島根半島の松江市西部に当たる秋鹿郡は4郷からなる郡であるが、恵曇(えとも)郷をのぞく3郷は宍道湖側にある。


 大海(日本海)沿岸の記述も恵曇浜の西は「楯縫郡の堺の自毛崎までの間は浜壁が険しく、往来する船を停泊させる場所がない(429)」とされ、島のみ記載されている。 確かにこの海岸は大変急峻で、ごく近年になるまで、恵曇から西に行く道路は存在していなかった。

 ただし、島根半島東部の島根郡の海岸とは異なり、入り組んだ海岸がないため、恵曇漁港からは自毛崎だけでなく、秋鹿町北側の海岸はほぼ見渡すことができる(写真は秋鹿町芦尾の北秋鹿港)。

 上述の島は海藻(ワカメ)の採取地とされるが、恵曇浜の管理下にあったのではないだろうか。





※毎週土曜日に更新中。

[お知らせ:次回2/19 土 更新]

筆者の都合により次回の更新はお休みといたします。楽しみにされていた皆さま誠に申し訳ございません。

 

・写真は加工されており、資料的価値ありません。写真としてお楽しみください。

・本文中のアラビア数字は沖森卓也・佐藤信・矢嶋泉編『風土記』山川出版の行数です。 ・解説は撮影者によるもので、出雲古代史研究会の公式見解ではありません。

・写真の無断転用はお断りします。

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