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この検索では、出雲古代史研究会の公式サイトおよびブログ記事の全文を対象に、キーワード検索ができます。

例)出雲国風土記,会誌〇号

空の検索で810件の結果が見つかりました。

  • 『出雲国風土記』(島根県古代文化センター編)の楽屋ばなし

    会員 野々村 安浩 皆さん、こんにちは、会員の野々村安浩です。 今年の3月に、私も編集作成の一人として参加した島根県古代文化センター編『出雲国風土記』(島根県教育委員会、2025年)が刊行されました。今回は、この書籍の作成の楽屋ばなしをしましょう。 島根県古代文化センターでは、2022年に『 出雲国風土記-地図・写本編- 』(八木書店、B5版で640頁余。以下、『地図・写本編』)、2023年に『 出雲国風土記-校訂・注釈編- 』(八木書店、A5版で730頁余。以下、『校訂・注釈編』)と、『出雲国風土記』(以下『風土記』)についての最新の研究成果をまとめた書籍を編集刊行しました。 この二冊は、①各写本間の文字の異同について比較できる、②『風土記』記載地名を現在地図に落とし込んでいる、③国文学・歴史学・自然科学など多分野の最新の研究をも取り入れた、などの特徴をもち、どちらかといえば研究者向けの大部なものでした。 そこで、この二冊の内容をコンパクトにまとめ、『風土記』をもっと手軽に活用してもらえるようにと、『校訂・注釈編』刊行後まもなく、古代文化センターでは本書の作成作業をはじめました。 まず、体裁は「手軽に」とのことで、ポケットに入るような文庫サイズ案や新書サイズ案も出ましたが、前記の二冊の内容を「コンパクトにまとめる」のはなかなか難問でした。読みやすい文字サイズや盛り込む情報量、紙面構成などを勘案した結果、最終的に現行のサイズ(四六版)に落ちつきました。作成者間では普段「ポケット版風土記」と呼んでおり、四六版で本当にポケットに入るのか心配でしたが、上着のやや大き目のポケットには入ることがわかり、安心しました。 さて、本書の構成ですが、読み下し文編(簡単な脚注つき)、本文編、解説、索引、出雲国風土記道路図、出雲国風土記地図からなります。 本文編では、『校訂・注釈編』の文字の校訂を全面的に再検討し、改めたところもありますし、同様に読み下し文編の脚注でも短いながら内容を改めた項目もあります。また、『風土記』には詳細で難解な距離を記した交通路記事がありますが、その理解を助けるために他の注釈書にはない「道路図」も付しています。 これまでの『風土記』の注釈書の多くは、国文学の研究者の方の編集になるものでしたが、前記の二冊とともに、本書は歴史学などの新しい研究成果も「ギュッ」と盛り込んだものとなっていると思います。 『風土記』の景観が多く残っている出雲地域に本書を携えて足を運び、『風土記』の世界を是非体感してください。また、より専門的に知りたいときは『地図・写本編』『校訂・注釈編』の二冊に進んでください。 本書を繙(ひもと)くことにより、『出雲国風土記』により一層親しみを感じていただけると思います。 島根県古代文化センター 編 『 出雲国風土記 』 ハーベスト出版 、2025年3月、本体1500円+税

  • 2025年度 歴史学研究会 大会

    #歴史学研究会(#東京)は、日本最大手の歴史学会の一つです。今年も次のとおり大会をひらくことになりました。出雲古代史研究会の会員も報告します。なにとぞご参加くださいませ。 → 歴史学研究会について → 会誌『歴史学研究会』 2025年 歴史学研究会 大会 時代区分再考 日 程:2025年5月24(土)-25日(日) 時 間:5月24日(土)13:00~17:30     5月25日(日)09:30~17:30 会 場:駒澤大学 駒沢キャンパス(東京都世田谷区駒沢1丁目23-1)     → 交通アクセスのページ     総合受付 1号館2階エントランス(09:00~) 参加費:一般        事前申込み 会員 1500円 | 非会員 2000円               当日参加  会員 2000円 | 非会員 2500円     学生(修士課程まで)事前申込み 会員 500円 | 非会員 1000円               当日参加  会員 1000円 | 非会員 1500円      参加費支払い期限 5/19 月 申込み: 事前申込み [5/18 日まで]/当日受付も可 その他:書籍展示があります(1号館1-202・203・204)     24日(土)12:00~16:00ごろ     25日(日)09:30~16:00ごろ     若手支援の大会オリジナルクリアファイルを販売します     託児補助金支給制度[申込み:5/18 日まで]     学食スペースでお弁当販売があります(11:00~13:00) 懇親会 大会前懇親会 日 時:2025年5月24日(土)18:00~ 場 所:渋谷駅周辺 参加費:5000円/修士課程以下 3000円 大会後懇親会 日 時:2025年5月25日(日)18:00~20:00 場 所:駒澤大学3号館1階学生食堂 参加費:一般 3000円/修士課程以下 2000円 申込み:事前申込み[5/9 金まで]/当日 当日予定 5月24日(土) 全体会 13:00~17:30 1-301 時代区分再考 仁藤 敦史( 当会の会員です ) 「7世紀における国家形成論」 長縄 宣博 「長い20世紀のはじまり  -ロシアと中東における帝国,人道,抵抗-」 佐々木 愛( 島根大学 ) 「ジェンダー史からみた中国史の時代区分」 5月25日(日) 古代史部会 09:30~17:30 1-301 古代国家における空間的支配秩序の形成と変容 荘  卓燐 「秦漢時代の地域移動と国家支配」 井上 正望 「古代・中世移行期における天皇と空間」 中世史部会 09:30~17:30 3-207 日本中世の寺院社会における交流と変容 三輪 眞嗣 「中世における律僧集団の展開と東国仏教」 相馬 和将 「中世後期における門跡寺院と東国の寺院・僧侶」 近世史部会 09:30~17:30 3-307 地域資産をめぐる領主権力と地域社会 酒井 一輔 「近世後期の「利殖財政」と地域資産の形成」 上田 長生 「19世紀の藩領社会・中間層と藩権力  -加賀藩の地域的入用と備荒貯蓄-」 近代史部会 09:30~17:00 1-302 近代における不満の発-女性の声から考える- 井上 直子 「“ 婦選は鍵なり ”  - 1920年代から30年代日本における女性参政権獲得運動とその射程 -」 山手 昌樹 「女性ファシスト機関誌にみる婦選獲得の向こう岸」 伊勢千登勢・石川 照子 コメント 現代史部会 13:00~17:30 1-303 戦後民主主義における制度と参加の諸相 -「東西」を越えた再検討- 松戸 清裕 「ソヴィエト・デモクラシー  -「もう一つの民主主義」における政治と日常-」 岩島  史 「戦後日本農村における生活改善のポリティクス」 石田  憲 コメント 合同部会 13:00~17:30 1-304 都市における隔離と境界 阿部 衛 「境界に立つ剣闘士」 神谷 貴子 「排除する市民たちと排除される市民たち  -中近世スイス都市を事例として-」 押尾 高志 「キリスト教化する都市グラナダ  -モリスコ文化の禁止と差異の可視化-」 特設部会 12:00~16:30 1-201 歴史資料の危機にどう立ち向かうのか 本多 俊彦 「令和6年能登半島地震といしかわ史料ネット」 井上 周平 「ドイツ語圏における災害と史資料保全」 安倍 雅史 「シリア内戦下における歴史資料の被災と国際援助」

  • 日本史研究会 合同卒業論文大報告会2025

    #日本史研究会 ( #京都 )と #続日本紀研究会( #大阪)は、このたび次のとおり卒業論文報告会をひらくことになりました。完全対面です。 → 日本史研究会について → 会誌『日本史研究』 合同卒業論文大報告会 日 時:2024年6月7日(土)13:00~17:20(12:30開場)→ 日時・会場が異なります 会 場: 茨木市市民総合センター(クリエイトセンター)207号室 ( 大阪府茨木市駅前4-6-16 )      → 交通アクセスのページ 参 加:無料/どなたでも その他:終了後に懇親会を予定しています 報告① 石川 晄史(大阪大学) 「8世紀における山林修行について  -意義・政策の観点から-」 報告② 鈴木 彩美(奈良女子大学) 「東北統治における徳政相論の影響について」 報告③ 上原 優生(京都大学) 「立荘形態の転換と延久の荘園整理」 報告④ 浦上 亮太(京都大学) 「売券からみた九世紀地域社会編成の転換  -サトヲサ・郡雑任・刀禰-」 報告⑤ 本田 龍平(京都大学) 「9世紀前半の真言宗における灌頂・伝法阿闍梨の基礎的考察  -日唐比較を手がかりに-」 報告⑥ 遠藤  駿(立命館大学) 「7世紀末における皇位継承論理の形成」

  • 2024年 出雲古代史研究会 大会御礼

    平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。 出雲古代史研究会大会および見学会は盛況のうちに終えることができました。 報告者のみなさま、討論でご意見をいただいた皆さま、会場、オンラインで参加いただきました皆さまのおかげで、大変、有意義で充実した内容となりました。感謝いたします。 昨年に続き、古代交通研究会様、株式会社九州文化財研究所様はじめ多くの方に広報のお力添えもいただきました。この場をおかりしてお礼申し上げます。 次回の大会でも皆さまにお目にかかれることを楽しみにしております。重ねてありがとうございました。 最後にアンケートのご協力(9月2日 月 まで)もお願いできれば幸いです。既にアンケートをご記入いただいた方は、ご回答には及びません。今後とも出雲古代史研究会をよろしくお願いいたします。 ▼アンケートフォーム(約5分ほどお時間をいただきます) https://forms.gle/buux1UkdjbiTRxMMA 出雲古代史研究会・株式会社九州文化財研究所様・古代交通研究会様は、次のアカウントを開設しています。サイト・ブログのブックマークと、SNSのフォローをなにとぞよろしくお願いいたします。 出雲古代史研究会 サイト 出雲古代史研究会 Facebookページ(@izumoken) 出雲古代史研究会 Xアカウント (@izumoken) 株式会社 九州文化財研究所 サイト 株式会社 九州文化財研究所Xアカウント 古代交通研究会 サイト 古代交通研究会 Facebookページ(@kodaikotsu ) 古代交通研究会 Xアカウント(@kodaikotsu) 2024年8月25日(日)                              #出雲古代史研究会 事務局

  • 風土記の丘教室 2025-06

    #島根県立八雲立つ風土記の丘( #松江市 )は、今年の2025年も #風土記の丘教室 をひらいているところです。6月は当会の会員が報告します。企画展「HUNT!狩りの考古学」も6月16日(月)まで開催中。弩を展示しています。あわせていかがでしょうか? 風土記の丘教室6月例会・友の会講演会 弩とは何か -弩の古代史- 日 時:2025年6月14日(土)14:00~16:00 場 所: 島根県立八雲立つ風土記の丘 ガイダンス棟 (島根県松江市大庭町456)     → 交通アクセスのページ 講 師: 大日方克己 (島根大学名誉教授)→ 当会の会員です 参 加:200円(資料代)/事前申込み不要

  • 日本史研究会 大会共同報告準備会 2025-05

    #日本史研究会 ( #京都 )は、日本最大手の学会の一つです。このたび、次のとおり大会共同報告準備会をひらくことになりました。ご多用の折かと存じますが、なにとぞご参加くださいますようよろしくお願い申し上げます。 → 日本史研究会について → 会誌『日本史研究』 日本史研究会 古代史部会 大会共同報告準備会 日 時:2025年5月11日(日)15:300~18:00→ 通常と曜日・開始時刻が異なります 会 場:①機関紙会館5F 大会議室(京都市上京区新町通丸太町上ル春帯町)     → 交通アクセスのページ     ②オンラインZoom 参 加: オンラインは事前申込み [5/10 土 正午まで] 報 告:増成 一倫     「平安初期地方財政制度の展開と国司支配     -貧窮者救済に着目して-」 その他:終了後に対面参加者による懇親会があります

  • 訃報)平野卓治委員逝去

    出雲古代史研究会の平野卓治運営委員が、4月1日(火)に逝去されました。謹んでご冥福をお祈りいたします。

  • 2024年度 大阪歴史学会大会・総会

    #大阪歴史学会(#大阪)は、最大手の日本史学会の一つです。2024年度大会・総会は、次のとおり対面で開催する運びとなりました。ご多用の折かと存じますが、なにとぞよろしくお願い申し上げます。 → 大阪歴史学会について → 会誌『ヒストリア』 2024年度 大阪歴史学会大会 日 時:2024年6月30日(日)13:30~16:50(受付10:00から) 会 場: 大阪大学 豊中キャンパス 法経講義棟 (大阪府豊中市待兼山町1)     → 交通アクセスのページ 参加費:会員 | 非会員学生・M院生 500円/非会員・D院政 1000円 懇親会: THE LOAF CAFÉ (大阪府豊中市清風荘2-4-23)      事前申込み [6/10 月まで]     一般 6000円 | 学生・修士・博士 4000円 報告 考古部会 部会報告 第3講義室(2階) 10:30~12:00 相馬 勇介 「土器からみた中・南河内の地域間関係」 13:30~15:00 園原 悠斗 「サヌカイト製石器の生産・流通・消費  -中・南河内地域の集落間関係-」 15:30~17:00 ミニシンポジウム ​古代史部会 部会報告 ​第1講義室(1階) 10:30~11:30 浅野  咲 「日本古代における皇后の地位と権能」 14:00~14:30 遠藤みどり コメント 15:00~16:30 討論 中世史部会 部会報告 第5講義室(3階) 13:30~15:00 永山  愛 「南北朝の内乱と軍事編成」 15:30~17:00 佐藤 稜介 「戦国期室町幕府と京都の寺社」 近世史部会 部会報告 第2講義室(1階) 13:30~15:00 山下 耕平 「近世前期における儒者の門人集団  -幕府儒者林家を事例として-」 15:30~17:00 佐藤 一希 「開国前夜の朝廷と皇位継承  -皇子女・親王家・奥向をめぐる動向を中心に-」 近代史部会 部会報告 第4講義室(2階) 13:30~15:00 出水清之助 「明治二〇年代初頭における〈地方団結〉運動の展開と 政党構想-東北会をめぐる政治的動向を中心に-」 15:30~17:00 山口 一樹 「一九二〇年代における陸軍と政一軍協調体制の形成  -統帥権独立と政治の狭間-」

  • 大阪歴史学会 大会関連報告など 2025-05

    #大阪歴史学会 (#大阪)は、日本最大手の学会の一つです。このたび、以下のとおり大会関連報告などをひらくことになりました。出雲古代史研究会の会員も報告します。ご多用の折かと存じますが、なにとぞご参加くださいませ。 → 大阪歴史学会について → 会誌『ヒストリア』 大阪歴史学会 日本古代史部会(続日本紀研究会) 大会関連報告① 日 時:2025年5月7日(金)18:30~21:00 参 加:無料/ 事前申込み [5/6 木まで] 報 告:荒井 秀規( 出雲古代史研究会の会員です )     「朝鮮三国の国名を冠した郡の成立と展開」 その他:終了後、オンライン懇親会の予定 大阪歴史学会 日本古代史部会(続日本紀研究会) 大会個人報告準備会 日 時:2025年5月18日(日)18:30~21:00→ 通常と曜日が異なります 参 加:無料/ 事前申込み [5/17 土まで] 報 告:里舘 翔大     「平安時代前中期の戸籍制度と「公」意識」 その他:終了後、オンライン懇親会の予定 大阪歴史学会 日本古代史部会(続日本紀研究会) 大会関連報告② 日 時:2025年5月23日(金)18:30~21:00 参 加:無料/ 事前申込み [5/22 木まで] 報 告:植田喜兵成智     「在唐百済・高句麗遺民の居住地と生業」 その他:終了後、オンライン懇親会の予定

  • 新年のごあいさつ2025

    謹んで新春を祝詞を申し上げます。 旧年中は格別なご高配を賜り、誠にありがとうございました。 昨年の2024年の大河ドラマ「 光る君へ 」は、大きな反響をよびました。ドラマをきっかけに『小右記』を読みたい、という声もきかれます。「光る君へ」は、歴史から歴史「学」の扉をひらいたといえましょう。出雲古代史研究会も、一人でも多くの方とご一緒に「古代出雲」の歴史学をつくれますよう努める所存です。 本年も変わらぬご愛顧のほどなにとぞよろしくお願い申し上げます。 2025年1月1日(水)

  • 風土記の丘教室 2025-05

    #島根県立八雲立つ風土記の丘( #松江市 )は、今年の2025年も #風土記の丘教室 をひらいているところです。博物館のまわりは、古墳や史跡もいっぱい。レンタサイクルでまわってみませんか? → 自転車・音声ガイド 風土記の丘教室5月例会・友の会講演会 松江市域を中心とした旧石器時代の狩猟と採集 日 時:2025年5月10日(土)14:00~16:00 場 所: 島根県立八雲立つ風土記の丘 ガイダンス棟 (島根県松江市大庭町456)     → 交通アクセスのページ 講 師:今岡 友佳(松江市) 参加費:200円(資料代)

  • 風土記の丘教室 2025-04

    #島根県立八雲立つ風土記の丘( #松江市 )は、今年の2025年も #風土記の丘教室 をひらくことになりました。博物館のまわりは、古墳や史跡もいっぱい。レンタサイクルでまわってみませんか? → 自転車・音声ガイド 風土記の丘教室4月例会・友の会講演会 御崎山古墳と岡田山1号墳の刀剣 日 時:2025年4月12日(土)14:00~16:00 場 所: 島根県立八雲立つ風土記の丘 ガイダンス棟 (島根県松江市大庭町456)     → 交通アクセスのページ 講 師:齊藤 大輔(島根県立八雲立つ風土記の丘) 参加費:200円 お詫び:友の会は無料と誤って書きました。関係者の皆さまには多大なるご迷惑をおかけしたことを謹んでお詫び申し上げるとともに訂正いたします。

  • 風土記の丘教室 2025-03

    #島根県立八雲立つ風土記の丘( #松江市 )は、今年の2025年も #風土記の丘教室 をひらくことになりました。博物館のまわりは、古墳や史跡もたくさんあります。レンタサイクルでまわってみませんか? → 自転車・音声ガイド 風土記の丘教室3月例会・友の会講演会 『出雲国風土記』にみる大穴持命の狩猟伝承 日 時:2025年3月15日(土)14:00~16:00 場 所: 島根県立八雲立つ風土記の丘 ガイダンス棟 (島根県松江市大庭町456)     → 交通アクセスのページ 講 師:内田 律雄(海洋考古学会) 参加費:友の会無料/一般200円

  • 史料紹介 明日香村西橘遺跡出土の「八雲評」木簡について

    今年の春に奈良県明日香村教育委員会から、西橘(にしたちばな)遺跡の報告書が刊行された。同報告書には270点の木簡が掲載されており、その中にここで紹介する「八雲評」と判読される荷札木簡がある。同報告書は奈良文化財研究所の『全国遺跡調査総覧』にてPDF公開がされている。詳細はそちらを参照いただきたい(以下の事実記載も報告書による)。  この遺跡は現在の明日香村役場に当たり、木簡は東側調査区の谷SX3041から出土した。この谷の出土土器の様相は飛鳥水落遺跡の貼石出土土器に類似し、木簡群も評-五十戸制のいわゆる前期評に相当しており、「670年代前後」(報告書98頁)9「天武朝の前半(あるいはそれ以前)と解するのが穏当であろう」(同95頁)とされ、土器の年代観とも「大きくは齟齬しない」(同120頁)。 木簡出土地区の発掘調査は1993年で、その後故橋本義則氏が釈読に当たったが、氏の逝去により、あらためて平成31年~令和3年にかけて、山本崇氏・藤間温子氏・東野治之氏・寺崎保広氏・鶴見泰寿氏を招聘して再検討が行われた。報告書はその検討成果を掲載している(報告書の文責は山本崇氏)。  木簡群は本質的には橘寺との関係を含め多様な検討課題を持っているが、出雲古代史研究に携わるものとしてまず気になるのは、表題に挙げた「八雲評」の荷札木簡である。報告書の正確な釈文は「□〔八〕ヵ雲評」で、冒頭の文字は推定を含む、という評価だが、写真からだけで判断すると「八」でよいように見える。現物観察の必要があるが、以下は報告書の釈文を前提として話を進める。  木簡には1点ごとに解説がつけられており、問題の史料は木簡41である。 解説全文を掲げると「四周削り。ヒノキ科・板目。綿の荷札。「八雲立つ」(『古事記』神代紀第八段)・「八雲さす」(『万葉集』巻3-430番歌)のごとく八雲は出雲にかかる枕詞として著名であるが、「八雲評」は不詳。養老雑令によると、綿は小斤で計量する(2度地条)。平城宮跡出土木簡のうち養老2年(718)以降の調綿荷札は4両=1屯としており、主計式上も同じ(2諸国調条)。「綿14斤」は約3.15kg。E4区Ⅳ層下層(灰黒色有機土)出土」。以下、雑感をいくつか述べてみたい。 (1)「八雲評」はどこの評か …管見の限り、古代史料に見える行政区画名・地名・神社名などに「八雲」はみえない(出雲国内にもない。長岡京木簡には人名に「八雲」がある)。現在は全国に八雲地名・八雲神社があるが、これらは祇園信仰の展開によるものとみられ、あまり参考にはならないだろう。新出の評名であるが、報告書が述べるように、「八雲」はやはり出雲の枕詞として著名な語であり、まずは出雲と関係から検討するというのは妥当である。  さて、出雲の評についての確実な一次史料としては木簡があるが、荷札木簡はすべていわゆる後期評に属しており(出雲の事例はすべて藤原宮出土)、前期評のものはない。楯縫評・出雲評(確実に「出雲」である)・神門評が確認される。他に出雲国府跡出土木簡に大原評がみえるがこれも正方位の溝から出土しており、後期評段階のもので良いだろう。また編纂史料では『日本書紀』斉明天皇5(659)年是歳条年に「出雲国造 名を闕く」「於宇郡」、『続日本紀』文武天皇2(698)年3月己巳条に「意宇郡司」が見える。前者はともかく、後者は確実に意宇評とみてよく、後期評段階には意宇評も存在していた。また『国造北島氏系譜』など出雲国造系図の最古部分は信憑性が高いとされるが〔高島1995〕、ここには国造叡屋臣の注として「帯許(評)督」の記載があり、これを信頼すれば国造本宗が評督となる評があったことになる(他の国造も評督・郡司だった者が多いと推測されるが注記はなく、彼は特別な評督、いわゆる初代立評人の可能性もある)。また、斉明紀にみえる「出雲国造 闕名」は史実に基づく記述とみる説が有力であるが、氏族名は不明で、これをもってこの段階に出雲国造出雲臣が成立していたとまで言い切れるかは難しい。  また、荷札木簡については出雲に限らず国毎に特色があり、時代を超えて連続しているとの指摘がある(有名な事例は隠岐の荷札木簡)。評制下の荷札木簡は原則国名表記がないが(国制がいつ成立したかも検討課題である)、のちの同一令制国内の評の荷札が共通する書式を有しているのである。山陰の荷札木簡の特色については8世紀のものもふくめて渡辺晃宏氏が整理しているが〔渡辺2015〕、出雲については①長さ幅は中程度であまり特徴がない、②オモテのみに1行書きが原則。③天平期から2行書きがみえる、④材はヒノキが多いが杉もある。板目が多い。とされる。当木簡は①・④は適合するが、裏面に記載がおよんでいる。また、キリコミ部と文字の関係については渡辺氏は中男作物は端部から書き始めているが贄木簡については文字がキリコミにかからないと述べている。別図のよう評制荷札に限ってみるといずれもキリコミ部に文字はかからず、これも当木簡に該当する。  次に物品名の綿であるが、『延喜式』主計寮上出雲国条では同国の庸に綿がみえるほか、木工寮式の諸国所進雑物にも出雲国の綿があり、出雲国の進上品として十分想定されるものである。  現状での私見は、特徴からもちろん当木簡を出雲の荷札と断定できないが、出雲の荷札と考えてもよいのではないか(出雲の荷札は著しい特徴がないとされるので他地域の荷札でもかまわないが、確実に出雲以外であるとはいえない)。他地域の評である場合は、出雲との特別な関係が想定される小地域(後の郷に相当)の評で後に消滅した評であろうか(小地名「出雲」や出雲神社のような事例。山背国愛宕郡出雲郷、各地の式内社出雲神社の例など)。 (2)『出雲国風土記』(以下『風土記』)の国号由来 …『風土記』は当然出雲国号を説明している、と考えがちだが、沖森卓也・佐藤信・矢嶋泉氏による山川出版『風土記』は、国号由来のテキスト(11、細川家本の行数)を「所以芳雲者」=「芳雲(よくも)といふゆえは(いふを補読)」とし、結果として「芳雲」案を提示している。たしかに底本である細川家本(細本)の文字は「芳雲」にみえる。しかし、これは同写本にみえる独特の書クセでありこの文字は「号」と読むべきである。すなわち神門郡の郡名起源「所以号神門」もこの「芳」が使われているが(650)、ここが「芳」である可能性はない。現状、細本は「所以号雲者」(「出」が欠けることに注意)と釈文を起こすべきであろう。 ※細川家本と字体が酷似する倉野本『風土記』が国文学研究資料館の国書データベースで公開されており、上記写本の用字の特色を確認できる。  上説に従うと細本テキストは「所以号雲者、八束水臣津野命詔、八雲立」となる。これを忠実に読めば「雲」は「八雲立」に由来する、となる。  もっとも、つづいて本文は「故、八雲立出雲」と記されており、『釈日本紀』(『釈紀』)所引の『風土記』、蓬左文庫本『風土記』は該当部分をはっきり「所以号出雲」(つまり、「出」の字がある)としている。なお、蓬左文庫本は『釈日本紀』の影響を受けていないので、「号出雲」は細本には伝わらなかった原本の情報である可能性がある。また、常識的にも天平期の『風土記』として、当時の国号「出雲」の説明であるべきである。私見もやはり原本は国号出雲の説明であったとは思うが、終わりが「八雲」で終わっている点は、以前から細本『風土記』を読んでいて「?」と感じる箇所であった(もっとも、『風土記』にはこのような説話構成上の不整合はしばしば見られる)。このあとの、13「八雲立出雲」を最上段とする細本の改行も、何時の時代の書式かは不明だが特殊といえば特殊である。  地名起源伝承ではその地名の発音が説明中に入るのが一般的である。この原則に基づいてか、橋本雅之氏執筆の角川ソフィア文庫版『風土記』の『出雲国風土記』は国号由来のテキストを「所以八雲者」とする(特に「八雲」としたことについての註などはない)。写本の情報を第一義として古代の『風土記』を復元する立場からは、やはりこの釈文は考えづらい。ただし、「所以号出雲」を含む蓬左文庫本のテキストのうち細川家本と異なる箇所については、近世の「校正」を経ているとの指摘もあり(高橋2020)、『釈紀』の引用テキストの信頼性も検討の余地がないわけではない。  木簡の年代は670年代前後、当然ながら、記・紀編纂以前であり、それらの歴史解釈に引き寄せられている8世紀の地名・地名由来から、距離を置いた史料ということなる。この木簡を出雲地域の評の荷札とみると、編纂史料を除いた一次史料では「出雲」地名より「八雲」地名が先行して確認できることになる(出雲の一次史料初出は壬辰(692)年の鰐淵寺観音菩薩立像)。また、国造氏については意宇郡の豪族が出雲臣を名乗ることもかつてから問題視されていた。『日本書紀』仁徳即位前紀では淤宇宿禰とみえるから、いずれかの段階でオウからイヅモに改姓したことになる。ただし、『日本書紀』の影響を受けない郡里制下の風土記である『播磨国風土記』にはすでに出雲臣がみえるから、この氏族名は8世紀初頭の地域社会でよく知られた氏族とみられる。  やや大げさかもしれないが、記・紀と異なるとされる『風土記』の「八雲立つ」理解、『風土記』の記す伝承とは何時の頃のものか?などにも関わる可能性がある史料である。 (3)初期評の存在形態 …繰り返しになるがこの木簡群は670年代前後となる、前期評の木簡群であり、初期の評制を知るうえでも重要である。 木簡群中に明瞭な荷札木簡は少ないが、もう一点の評の荷札木簡がこれも新出の「鎮評」である。報告書の解説によれば、チヌ(茅渟・血沼)の可能性があるされるが、蓋然性はあるだろう。茅渟は宮・アガタ・ミヤケ名で著名だが郡名に継承されず、国郡制では和泉国和泉郡となった。『続日本紀』霊亀2年3月癸卯条では、和泉郡・日野郡が珍努宮に附属させられているので、宮(アガタ・ミヤケ)に附属する領域は和泉郡より広かったと考えられる。上記の推定に基づけば、チヌ評はのちに分割され、イズミとなり、この新コオリ名が国名と共有されている事例となる。  すでに荒井秀規氏によって指摘のあるように、初期の評には律令の郡をはるかにしのぐ大規模なものが存在し(改新詔では40里の郡が想定されている。国造国そのものの可能性がある)、後に分割されていったと考えられる。「鎮評」もこのような事例に加えられるものとなるか。「八雲評」のテキストがこれでよければ、コオリ名の変更と郡名への非継承も、「鎮評」同様に解釈出来る可能性があるだろう。 現状では数点の木簡で想定されるテキストの議論であるので、ここまでの話はいわゆる「思いつき」の域をでないものである。また、本来、現物の確認や、木簡群全体の評価や類例の増加を待って検討すべきことと思うが、やはり本木簡はいろいろと可能性を検討したくなる、きわめて重要な一次史料である。すでに正報告が刊行され、各種の付帯情報は整理され確定し、公開されている。だれでも発掘調査報告書総覧よりダウンロードできるので、会員のみなさまにおかれましては是非一読し、この木簡について一考してみてください。 ◆参考文献 山本崇2024「木簡」(明日香村教育委員会2024『西橘遺跡発掘調査報告書』) 荒井秀規2008「領域区画としての国・評(郡)・里(郷)」『古代地方行政単位の成立と在地社会』奈良文化財研究所 髙橋周2020「近世前期における『出雲国風土記』写本の系譜」『古代文化研究』28 渡辺晃宏2015「都城出土の出雲・伯耆・因幡地域の荷札木簡」『木簡研究』37 ※この記事は会員ブログであり、書かれている内容は出雲古代史研究会の見解ではありません。 ※木簡写真は明日香村教育委員会の掲載許諾を得ています(24年3月31日まで)。不許可転載。 ※11月20日に誤字を訂正、また写真を入れ替えました。 ※11月25日、木簡の年代観についての事実記載を訂正しました。報告書では670年代前後とされていたところを当初660年代としていました。それに関わる評価の記述も訂正しています。記して陳謝いたします。 ※写真掲載許可期間を過ぎたので、西橘遺跡出土「八雲評」木簡の写真は削除しました。

  • 企画展「里帰り!国宝青銅器」

    #荒神谷博物館(#島根県出雲市斐川町)は、大量の青銅器が発見された、 #荒神谷遺跡 を紹介するためにつくられた博物館です。このたび次の企画展をひらくことになりました。ご多用の折かと存じますが、なにとぞお運びくださいませ。 → 荒神谷遺跡について 企画展 里帰り!国宝青銅器 -埋納の地へ- 期 間:2025年4月9日(水)~2026年1月12日(月)火曜休・年末年始休 時 間:午前09:00~17:00(入館は16:30まで) 会 場: 荒神谷博物館 (島根県出雲市斐川町神庭873-8)     → 交通アクセスのページ 観覧料:一般 500円/高大学生 250円/小中学生 130円 その他:里帰り展関連イベントあり     4/9 水 10:00~11:00 里帰り展開催式典と展示解説(要観覧料)         11:00~17:00 遺跡のガイドサービス

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