【会場+オンライン】山陰は、考古学調査により古代山陰道などの発見が相次ぎ、最も交通研究が熱い地域です。そこで出雲古代史研究会は、2021年に「山陰をめぐる古代交通の展開」をひらきました。この時は陸上交通がメインです。今年の大会は、水上交通をメインにした、「古代出雲と日本海交通」とし、4つの報告をそろえました。
3本めの報告は、中野高行さん(大東文化大学非常勤講師)の「古代出雲と〈交通〉-筑紫・吉備・大和および日本海西部海域沿岸諸国との経済的・政治的・文化的交流-」です。
古代出雲と日本海交通
古代出雲と〈交通〉
筑紫・吉備・大和および日本海西部海域沿岸諸国との経済的・政治的・文化的交流
中野 高行(大東文化大学非常勤講師)
「経済的・政治的・文化的な交流としての広義の交通概念」を〈交通〉と表記し、石母田正と妹尾達彦氏の所説を整理して紹介する。
高句麗・渤海- 敦賀-出雲-新羅・加耶が囲む日本海西部海域の重要性を指摘する。
出雲-筑前-吉備の三角形を加味して、〈交差点〉としての出雲の特徴を明確にする中で、「幸魂・奇魂」の意義について考える。
→次回更新2024年8月3日(土)予定
《参 考》