【会場+オンライン】山陰は、考古学調査により古代山陰道などの発見が相次ぎ、最も交通研究が熱い地域です。そこで出雲古代史研究会は、2021年に「山陰をめぐる古代交通の展開」をひらきました。この時は陸上交通がメインです。今年の大会は、水上交通をメインにした、「古代出雲と日本海交通」とし、4つの報告をそろえました。
はじめの報告は、榊原博英(島根県古代文化センター)の「島根における古代~中世前期の搬入土器と貿易陶磁」をご紹介いたします。
古代出雲と日本海交通
島根における古代~中世前期の搬入土器と貿易陶磁
榊原 博英(島根県古代文化センター)
奈良・平安時代の島根(出雲・隠岐・石見)の出土遺物について、国内からの搬入土器(奈良三彩・緑釉陶器など)、貿易陶磁(越州窯系青磁、白磁、青磁など)を中心に様相を整理する。大きく西の博多経由、九州方面からの遺物、東の畿内方面からの流通がうかがえ、特に西の石見は隣接する防長国由来の遺物が多い。
→次回更新2024年7月20日(土)予定