平安時代のころから貴族たちは日記を書き続けました。『#小右記』は、#藤原道長 と同じころに生きた、#藤原実資 が書いた日記です。その現代語訳の第14巻がでました。
倉本一宏 編
『現代語訳 小右記』全16巻
本体3000円、吉川弘文館、2021年10月
[最新刊]14巻 万寿2年(1025)9月~万寿4年(1027)6月 千古の婚儀頓挫
藤原実資は、娘の千古を大切に育てていました。娘の千古が成長すると、実資は婿さがしに力をいれます。藤原頼通の猶子(養子)、道長にとって孫にあたる源師房との縁談がまとまりかけましたが、この縁談は流れてしまいました。そこで今度は藤原長家(道長の子)を婿にしようと働きかけます。この縁談もうまくいかず、千古は藤原兼頼(道長の孫)と結婚しました。
病に苦しんでいた藤原道長の死期がこくこくと迫ってきました。一条天皇の中宮となり、後一条・後朱雀天皇の国母として道長の政治を支えてきた藤原彰子も落飾し、二人目の女院(上東門院)となります。実資も70歳をこえ一つの時代が終わろうとしていました。
《参 考》