top of page
검색

新釈全訳 日本書紀 上巻

『#日本書紀』(もとは『#日本紀』)は、中国にならい、日本で初めて年代順にできごとを書いた歴史書です。日本古代史で最もよく使われる史料の一つといえましょう。『日本書紀』は、#元正天皇 の養老4年(720)に完成しました。



昨年の2020(令和2)年に、日本書紀1300年めという節目を迎えます。『日本書紀』にかかわる様々な催しや論文集がだされました。



今年の2021年は、50年ぶりに史料としての『日本書紀』がでます。たくさんある写本のなかから、江戸時代の版本をもとに本文を復原し、本格的な校訂・注・訳までつくすぐれものです。



神野志隆光 編・監・訳・その他/金沢英之福田武史三上喜孝 編・訳

新釈全訳 日本書紀 上巻』(巻1~巻7)、講談社、2021年3月、本体4500円

電子版もあります



《参 考》



歴史「学」は、史料を「よむ」ことからはじまります。史料を「よむ」ことは、単に文字や文章をひろうことではありません。



コピー機がなかった時代、数多くの人が何百年もの間に手書きで文章をうつしました。最も古い時代にうつされた、最も誤字などが少ない写本を底本に選び、ほかの写本と文字をつきあわせる作業(校訂とよばれます)を行い、誤字・脱字などがないか文字を点検することが「よむ」のはじまりなのです。



このほかにも紙や墨をチェックしたり、記事を年代順に比較するなど、記事をそのまま受けとらない「#史料批判」があってこそ初めて「学」になります。



この本を参考に、史料としての『日本書紀』を「よむ」ことにチャレンジしてみませんか?




bottom of page