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古代出雲を学ぶ~おススメ書籍紹介(番外編)~

更新日:2023年8月8日

委員 吉松大志


みなさんこんにちは。出雲古代史研究会委員の吉松です。

出雲の古代史をさまざまな角度から学べる本をおススメするブログ

今回は番外編として、今アツい「交通と出雲」を学べる企画をご紹介します。


◎壮大なる出雲の交流ー国家形成期の出雲をめぐる古代交通ー

 島根の歴史文化を調査研究している島根県古代文化センターが企画・制作したオンラインシンポジウムです。

 日本海を舞台とした水上交通や古代山陰道などの陸上交通により、古代出雲地域はヤマトだけでなく九州や北陸とも密接な交流を行っていました。

 このシンポは古代国家形成期における壮大な交流の痕跡から古代出雲の実像に迫るもので、森田喜久男氏の情感あふれる基調講演や、新進気鋭の山陰の古代史研究者による白熱したディスカッションが無料で楽しめます。


◎企画展「しまね×交通クロニクル ー北前船からフォードまでー」

 島根県立古代出雲歴史博物館では、7月7日から江戸時代~昭和時代の島根の交通の歴史をたどる企画展が始まります。

 この時代は科学技術の発達により新たな交通手段が生まれた激動の時代でした。日本海が物流の大動脈であった海運の時代から鉄道・自動車の登場にいたるまでの島根の交通の歴史や、旅や観光を通じた人々の生活の移り変わりを学べる展覧会になっています。

 古代の日本海交通の実態は史料が少なく不明なことが多いのですが、江戸時代の海運の様子から、古代の海上交通を考えるヒントが生まれてくるかもしれません。


◎古代交通研究会第22回大会「律令国家の辺境と交通-揺れ動く境界と領域-」

 古代における交通史の研究をリードする古代交通研究会。今年の大会は国家の辺境と交通の関係を考えるテーマです。

 7月1日(土)・2日(日)の2日間にわたって開催され、1日目は発掘調査の事例報告、2日目は主に陸奥・出羽といった東北地方を中心に、古代国家の支配領域や境界設定、またそれらと交通路との関係を議論するシンポジウムが予定されています。

 事前申込制ですが、誰でも無料で参加することができます(現地とオンラインのハイブリッド開催)。申込は明日までとなっていますので、ご興味のある方はお急ぎください!


→次回は7月末更新予定。




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