出雲古代史研究会の会員が、このたび次のとおり世界からみた平安時代の山陰地域を本にまとめました。
大日方克己 →出雲古代史研究会の会員です
同成社、2022年4月20日、本体7000円
《特 徴》
今まであまり研究されてこなかった平安時代をとりあげています
渤海使を通じて足もとの地域が世界につながることを書いています
新型コロナウイルス感染症のように疫病や地震など災害史ももりこんでいます
これまで「#出雲古代」といえば、主に『#出雲国風土記』が使われ、8世紀にストップしがちでした。しかし出雲や山陰も、このあとの人びとの歩みがあればこそ今があるのです。時代が新しくなればなるほど文献史料も残りやすくなります。
『松江市史』史料編3「古代・中世Ⅰ」(2019 | 令和元年7月1日、本体7000円)
著者の大日方克己は、もっとも早くから平安時代の山陰に取り組みました。なかでも渤海の人びとが山陰にもやってきたことをいち早くほりおこし、下の本などでもこのことを読むことができます。
『松江市史』通史編1「自然環境・原始・古代」(2015 | 平成27年3月30日、本体5000円)
松江市ふるさと文庫22『出雲に来た渤海人-東アジア世界のなかの古代山陰と日本海域-』2019年3月、税込み880円
このごろの古代史は、吉永壮志さん(出雲古代史研究会の会員です)のように、平安時代の出雲(山陰)に取り組む方が少しずつふえているところです。古代史と中世史をつなげる動きもでてきました。
[配信:4/1 金 ~ 6/30 木まで]島根大学 2022年03月15日 古代出雲文化フォーラムⅨを開催しました
世界の玄関口であり、渤海の人びとと漢詩をかわしあうなど薫り高い文化をはぐくんだ平安時代の山陰。ご一緒に調べてみませんか?