歴史学研究会日本古代史部会の2019年7月3日配信のメーリングリストより転載します(レイアウトは一部改変)。
(前略)
8月24日(土)の全体会シンポジウムは、申込み不要で、どなたでもご参加できます。当日は、多くの方々のご参加をお待ちしております。どうぞよろしくお願い申し上げます。
古代の郡と郷をさぐる
―下総国印旛の事例を中心に―
3月の国立歴史民俗博物館第1展示室リニューアルオープンに合わせて、本年8月、30年ぶりに千葉県にて古代史サマーセミナーが開催され、全国から日本古代史研究者が集合することになります。それを記念して8月24日(土)に全体会シンポジウムを開催することに致しました。
千葉県では長期にわたり発掘調査が続けられており、とくに旧印旛・埴生郡域は、質・量ともに全国トップクラスと言ってよいでしょう。そこで、今回第一線で発掘調査を担当されてきた方々に、その成果を報告していただくこととなりました。
旧印旛・埴生郡は、その昔「印波のクニ」から分かれたという説が文献史学から出されており、国造が印旛から埴生に移動したという注目すべき見解も提起されています。古代の行政単位とされる郡と郷は、大変重要なものであることは認識されていますが、その領域性の有無を中心に意見の相違がみられます。
そこで、本シンポジウムでは、具体的な集落遺跡を中心とした発掘成果から郡・郷は確認できるのか、確認できるとしたらどのようなものかということを中心に検討してみたいと考えております。
つきましては、一般市民の方、および研究者の方にも公開して、よりいっそう有意義なものにしたいと考えておりますので、ぜひご参加をお願いいたします。
【日程】8月24日(土)10:00~17:00(予定)
【会場】国立歴史民俗博物館 講堂(京成佐倉駅から徒歩20分・バスあり)
【内容】古代の郡と郷をさぐる-下総国印旛の事例を中心に-(報告は仮題です)
天野 努 (千葉県文化財保護協会)印旛・埴生郡の総括
白井久美子(千葉県立房総のむら) 終末期古墳
加藤 貴之(市川市教育委員会) 印旛沼東岸・西岸の集落
栗田 則久(千葉県教育振興財団) 印旛沼南岸の集落
木原 高弘(千葉県教育委員会) 酒々井地区の集落
山路 直充(市立市川考古博物館) 墨書土器からみた下総国府と印播郡
※文献史学の方のコメントが入る予定です。
【参加方法】申込み不要・無料
※古代史サマーセミナー(23日・25日)への参加には申込みが必要です。
歴史学研究会ホームページにてご確認ください。